デジタルビデオからフイルムに変換する場合、フイルムレコーディングという簡単に言うと最も高画質で変換できる方法を使うと、通常の映画の長さで約1,000万円かかるらしい。
キネコ、と呼ばれる変換の場合は約400万円(こちらのほうが一般的か?)。これをなぜかハリウッドのラボでやると半額で済むらしい。
全体の予算に合わせて、ということになると思うけど、上映の品質に関わるところだからどれほど仕上がりに差があるか気になる……。
ちなみに僕の持っているカメラDVX100Aからも35mmフイルムにキネコすることは可能で、実際にそのように作られた劇場用映画もある。
実は自分で撮っているショートムービーなどはすべて24PA撮影でFCP上は24フレーム編集しているので、キネコするにはちょうどよかったりするんだな。まあ、キネコする機会があるかどうかは置いておいて(笑)。
三木聡監督の『転々』という映画はCanonのXL H1というHDVカメラで撮られたものをキネコしたらしい。その事例紹介を読んでいたら、miniDVテープでHDVというのも、なかなか魅力的だなぁ、と思ったりした。
miniDVテープから35mmである。
想像すると「大丈夫かなぁ」と思ったりするけど、これがなかなか侮れないのだ。というかコストパフォーマンスを考えるともう、十分かな、という気もする。もちろん、大画面で観るSF特撮映画には向かないかもしれないけど……。
それに『転々』を観ていると、やっぱり作品の内容が一番大切なのだな、と改めて思ったりもする。ミニシアターでぽつねんと観るほんわか映画。
まあ気張らずにキネコしましょう、てなもんで。
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by dolphin_rocket
| 2008-05-18 22:53
| 映画