先日、近所の本屋で立ち読みをしていたら「石田徹也遺作集」という画集を見つけまして。
面白い絵を描く人だなぁ、と思っていたら、実は2005年にすでに他界していた画家石田徹也氏の「遺作集」だったのだ。
そんなとき「美の巨人たち」というTV番組で石田徹也氏の特集をやってまして。これまた偶然に観る事ができた。
なんか運命的なものを感じていたりする。
この人の絵は孤独や閉塞感が独特な世界観で描かれている。
人によっては結構切実な受け止め方をするかもしれないけど、僕はクスッと笑うくらい、おかしな絵だなぁと思っていた。
特に「飛べなくなった人」と題する、飛行機の機体の中から顔を出す人の絵(もしくは飛行機の形をした人間?)などは、まさに飛べなくなった悲しさやあきらめなどがギッシリと表現されてるんだけど、観ようによっては飛べなくなった状態を受け入れて安息な表情を浮かべているようにも思える。そんな…まるで生物都市のような飛行機人間というべきキャラクターの持っている多面性が面白い。
こういう言い方をすると失礼かもしれないけど、この「飛べなくなった人」はキャラクターグッズになると思う。ムンクの「叫び」だってキャラクターグッズになってしまう時代なのだ…僕としてはストラップにしてつけていたいと思ったりするし。
とにかく、残された作品たちを観ていると、とても興味深いのであった。
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by dolphin_rocket
| 2008-04-27 03:35
| Art